2024.06.04
6月の誕生石について
6月の誕生石について
こんにちは。
本日は、6月の誕生石をご紹介いたします。
6月は、雨がしんしんと降り続く梅雨のイメージの強い月ですが、「ジューンブライド」として結婚式が多く行われる月でもあります。
そんな6月の誕生石は「パール」「ムーンストーン」「アレキサンドライト」の3つになります。
それではそれぞれの誕生石について話していきます。
パール(真珠)
パールは、二枚貝が異物(砂粒や寄生虫など)を取り込んだ際に、その異物を包み込むために分泌する物質(真珠層)が層状に積み重なることで形成されます。主な成分は炭酸カルシウムとコンキオリンという有機物質で、これらが結合して美しい光沢を持つ真珠が生成されます。
■種類
パールにはいくつかの種類があります。
まずは日本で主に養殖される真珠で、繊細な光沢が特徴的なアコヤ真珠。
つぎにオーストラリアやインドネシアで養殖される大型の真珠で、色合いが豊かな南洋真珠。
そしてフランス領ポリネシアで養殖される黒真珠で、その色合いが魅力のタヒチ真珠などです。
■色・形
パールの色は白、クリーム、ピンク、ゴールド、ブルー、グリーン、ブラックなど多様です。色は真珠層の厚さや構造、母貝の種類によって異なります。
パールの形は丸いイメージが強いと思いますが、丸だけでなく半円やしずく型をしたマベパールやいびつな形をしたケシパール、バロックパールなどが存在しています。
■鑑定基準
パールは養殖した二枚貝から取れるとはいえ、あくまで自然に育つものです。
ダイヤモンドと同様に、パール独自の評価基準が存在します。
・光沢(Luster):表面の輝きと光の反射具合
・表面の状態(Surface Quality):傷や斑点の有無
・形(Shape):丸さや形の均一性
・色(Color):色の均一性と美しさ
・サイズ(Size):真珠の直径
これらを総合的に判断し、評価が下されます。
現在では、品質の高いパールは数年前に比べても、かなり高額で取引をされるようになっています。
■意味
パールは古くから宝石として珍重され、多くの文化で富や権力の象徴とされてきました。
例えば、古代ローマではパールは裕福さと高貴さの象徴とされ、中世ヨーロッパでは王侯貴族がパールを愛用しました。
日本でも、平安時代からパールは高貴な装飾品として使用されてきました。
ムーンストーン
ムーンストーンは名前の由来にもなっている石の内部で光が反射し、月の光のような柔らかな輝きを放つ特徴を持ちます。
この光学効果は「シラー効果」または「アデュラレッセンス」と呼ばれます。
■シラー効果
ムーンストーンの最大の特徴は、その独特の光学効果であるシラー効果です。
この効果は、石の内部にある微細なアルバイトとオルソクレースの層が光を反射することで生じます。
光が石の中で屈折し、干渉し合うことで、青白く輝く光の帯が現れます。
その神秘的な光は、とても魅力的です。
■産地
ムーンストーンの主要な産地はインド、スリランカ、ミャンマー、マダガスカル、ブラジル、アメリカなどです。特にスリランカ産のブルームーンストーンは高品質で知られています。
■色・種類
色は無色、白、グレー、ブルー、グリーン、ブラウンなど多色ではありますが、特に無色透明~乳白色の石に青色のシラー効果があらわれたブルームーンストーンが有名です。
色に関係する種類ですが、
・ブルームーンストーン: 青いシラー効果が最も強い種類で、最も希少で高価です。
・レインボームーンストーン: 虹色のシラー効果を持つ種類で、正確にはラブラドライトではありますが、ムーンストーンとして販売されることがあります。
・ホワイトムーンストーン: 白い色調と柔らかなシラー効果を持つ種類。
・ピーチムーンストーン: ピンクやオレンジの色合いを持つ種類。
などがあります。
■意味
ムーンストーンは古代から多くの文化で崇拝されてきました。ローマ人は月の光がこの石に封じ込められていると信じ、アジアでは神聖な石として崇拝されていました。また、インドでは恋人たちに幸福をもたらす石として知られています。
また、パワーストーンとしての意味合いも強く、直感、感情、愛情、安定、創造性を象徴するとされています。古くから女性性や月のエネルギーと関連付けられ、内面的な成長や心の平穏を促進するために使われています。
ムーンストーンはFruorの誕生石リングでも選択が可能ですので、ぜひ商品ページも覗いてみて下さい。
アレキサンドライト
アレキサンドライトは、特にその珍しい色の変化特性で知られる宝石で、世界三大希少石のひとつです。
■産地
産地は、スリランカやブラジル、ロシア、インド、タンザニアなどで採掘されています。
産地によって色の変化の度合いやインクルージョン(内包物)の量が変わる為、価値にも大きく影響が出ています。
■特徴
アレキサンドライトの大きな特徴として、色の変色効果が挙げられます。
色の変色効果とは、日中の自然光の下では緑色から青緑色に見え、人工光(白熱灯など)の下では赤色から紫色に変わる現象のことです。
また変色効果に加えてキャッツ・アイ効果を示すものも存在しています。
変色効果の度合いが強いものやキャッツ・アイ効果を有するものは特に貴重とされています。
■構成
アレキサンドライトは、ベリリウムアルミニウム酸化物(BeAl2O4)で、クリソベリルの変種です。
クロムの微量な混入が色変化の原因とされています。
非常に硬く、耐久性がありますが、衝撃や急激な温度変化には注意が必要です。
まとめ
いかがだったでしょうか?
本日は、6月の誕生石「パール」「ムーンストーン」「アレキサンドライト」の3つを、簡単ではありますがご紹介させて頂きました。
パールはダイヤモンドと並び、ご愛用されている方も多いかと思います。
ほかの2石の宝石もそれぞれ異なる特性と魅力を持っており、6月生まれの人々にとって特別な意味を持ちます。
6月生まれの方は、自分のスタイルや好みに合ったものを選んで楽しんでみて下さい。
本日も最後までお読み頂きありがとうございました。
今後も皆様がジュエリーを楽しめる情報を発信していきます。
Fruor