2026.08.06
Question.|お客様からのご質問 vol.01
展示会や店頭では、ジュエリーについてさまざまなご質問をいただきます。
この「Question.」のコーナーでは、実際にお客様からいただいたご質問をもとに、ジュエリーの魅力や知識を分かりやすくお届けします。
なぜ、プラチナとホワイトゴールドとシルバーは同じ色をしているのか
ジュエリーショップで「プラチナ・ホワイトゴールド・シルバー」のジュエリーを見ると、「どれも同じような色だから違いが分からない」と思ったことはありませんか?
実は、この3つは見た目こそ似ていますが、素材も特徴もまったく異なります。
今回は、それぞれの違いや、なぜ同じような色に見えるのかについてお答えいたします。
それぞれの地金について
■プラチナ(Pt)
プラチナは、天然の状態でも美しい白い輝きを持つ貴金属です。
変色しにくく、酸や汗にも強いため、婚約指輪や結婚指輪によく選ばれています。
また、比重が大きいため手に持つとずっしりとした重みを感じられるのも特徴です。
■ホワイトゴールド(K10WG・K18WG)
ホワイトゴールドは、「金(ゴールド)」にパラジウムや銀などの白い金属を混ぜて作られた地金です。
名前に「ホワイト」と付いていますが、実は完全な白色ではありません。
ほんの少し黄色味やグレー味が残っていることが多く、そのままではプラチナほど白くは見えません。
強度もあり、様々なジュエリーに使われています。
■シルバー(SV925)
シルバーは銀を主成分とした素材です。
ジュエリーでは純銀では柔らかすぎるため、一般的には銀92.5%・銅7.5%を混ぜた「SV925(スターリングシルバー)」が使われます。
白く美しい輝きがありますが、空気中の硫黄成分と反応しやすく、黒ずみ(硫化)が起こるという特徴があります。
同じ色をしている理由
「素材が違うなら、もっと色も違って見えるのでは?」
そう思う方も多いかもしれません。
実は、ジュエリーとして並んでいるホワイトゴールドやシルバーの多くにはロジウムメッキという加工が施されています。
ロジウムはプラチナ族の非常に希少な金属で、美しい鏡のような白い輝きを持っています。
プラチナはそのものが「白い金属」であり、ロジウムも同じプラチナ族元素(白金族元素)で、どちらも銀白色の金属であるため、見た目が非常によく似ています。
ホワイトゴールドとシルバーは、これらの表面にロジウムメッキを施すことで、非常によく似た「明るい白色」に仕上がるのです。
つまり、同じ色に見えるのは、素材が同じだからではなく、表面の仕上げが似ているから。
これが大きな理由です。
なぜ、メッキをするのか
ロジウムメッキには、とても大切な役割があります。
① より白く、美しく見せるため
ホワイトゴールドは少し黄色味があります。
ロジウムメッキを施すことで、プラチナのような明るく上品な白さになります。
② 傷が付きにくくなるため
ロジウムは非常に硬い金属です。
表面にコーティングすることで、小傷が付きにくくなり、美しい状態を長く保ちやすくなります。
③ 変色を防ぐため
特にシルバーは空気中の硫黄と反応して黒ずみやすい素材です。
ロジウムメッキを施すことで、空気に触れにくくなり、黒ずみを抑えることができます。
まとめ
見た目はよく似ているプラチナ・ホワイトゴールド・シルバーですが、それぞれ素材や特徴は大きく異なります。
プラチナは天然で白く、変色しにくい高級素材。
ホワイトゴールドは金をベースにした地金で、ロジウムメッキによって美しい白さに仕上げられることが多い素材。
シルバーは明るい輝きが魅力ですが、黒ずみしやすいためメッキが施されることが多い素材。
つまり、同じような白色に見える理由は、「素材が同じだから」ではなく、「ロジウムメッキよって見た目が同じになるから」です。
ジュエリーを選ぶときは、見た目だけでなく、それぞれの素材が持つ特徴や魅力にも目を向けることで、自分にぴったりの一本を見つけることができます。
Fruor


